シンポジウム2 講演4
フォトンカウンティングCTの神経放射線領域への応用
演者:
樋渡 昭雄
(名古屋市立大学大学院医学研究科 生体防御・総合医学専攻 生体総合医療学講座 放射線医学分野)
[抄録]
従来の固体シンチレーション検出器では、X線が可視光に変換されたのち電気信号に変換されていたが、フォトンカウンティング検出器は、X線のフォトンを直接電気信号に変換することが可能である。また、従来必要とされていた検出器のピクセル間の隔壁も不要である。その為、コントラスト及び空間分解能向上、放射線被曝低減、造影剤投与量削減、マルチエネルギー情報の取得、スペクトラルイメージングの改善など、様々なメリットが提唱されている。当院では2023年3月より稼働しており、神経放射線領域への臨床応用、基礎的検討を中心に、これまでの経験を概説したい。
[略歴]
- 1997年
- 九州大学医学部卒業
- 1997年
- 九州大学放射線科 研修医
- 1998年
- 国立国際医療センター放射線科 研修医
- 1999年
- 済生会福岡総合病院放射線科
- 2000年
- 福岡市民病院放射線科
- 2001年
- ロチェスター大学放射線科神経放射線部門Visiting assistant Professor
- 2004年
- ロチェスター大学放射線科神経放射線部門Fellow
- 2006年
- 九州大学病院放射線科 医員
- 2007年
- 九州大学医学系学府機能制御医学入学
- 2010年
- 九州大学医学系学府機能制御医学卒業
- 2010年
- 九州大学放射線科 助教
- 2018年
- 九州大学大学院医学研究院分子イメージング・診断学講座 准教授
- 2020年
- 九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学分野 准教授
- 2022年
- 名古屋市立大学大学院医学研究科 生体防御・総合医学専攻 生体総合医療学講座 放射線医学分野 教授
- 現在に至る