シンポジウム3 講演2

病理AIによる診断支援と活用の展望

飯塚  統先生

演者:
飯塚  統
(メドメイン株式会社)

[抄録]
深層学習により、画像認識領域におけるAIの開発は飛躍的な進歩を遂げており、病理画像認識におけるAIの開発では顕著な成果が見られます。メドメインでは、病理診断領域におけるデジタル化の推進と、深層学習による病理AIの研究開発に取り組んできています。これまで、胃、大腸、肺、乳腺、前立腺、膵臓、皮膚、子宮頸部細胞診などにおける病理AI開発を行い実装するとともに、深層学習によるAI開発を高速化する転移学習技術に関する基礎研究や、画像処理と自然言語処理による病理AIの研究開発等を行ってきました。
これらの研究成果を起点とし、個別化医療を実践する基盤となる病理AIモデルの開発へ展開していきたいと考えており、病理におけるAI開発の取り組みとその活用の展望についてご紹介いたします。

[略歴]
九州大学医学部医学科在学中に、AI・Webを中心とした多くのソフトウェア開発を行う。ソフトウェアエンジニアとしてベンチャー企業勤務を経て、2018年にメドメイン株式会社を設立し、代表取締役に就任。総務大臣賞、Forbes 30 Under 30 Asia 等受賞。

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